だめぽ人の日記

とにかく書きたい事を書きます

亡くなった友人の実家に電話して、墓参りに行きました

実は、12日の従妹の叔父と叔母が火病った後に、亡くなった友人の実家に電話をしましたが、この日は不在でした。


改めて、13日の鹿野の叔母さんとの内容の無い長電話をさせられた後に、再び彼の実家に電話をしました。
この時は、たまたま仕事が休みだったらしく、ご在宅でした。


とにかく、ここでの失言は絶対にNGと思ったので、メモしたのを基本に話を進めました。

 

もしもし、SAKUMICHIと申します。
〇〇さんのお宅でしょうか?
自分は、〇〇〇さんの同級生だった者です。
今年の初めに年賀状の件で、お電話させて頂いた時に、初めて彼の死を知りました。
あの時は、動揺してしまいましたが、遅ればせながら改めてご愁傷さまでした。
今日、お電話させて頂いたのは、せめて線香だけでも上げに、ご挨拶させて貰いたいのですが、そちら様のご都合はいかがでしょうか?
それと、宜しければ、墓参りもさせて貰えたら幸いです。


まあ、メモ通りに事が運ぶ訳も無いので、後は失礼の無い様に正直に話すだけです。
「〇〇〇とは、どう言ったご関係でしょうか?」と聞かれたので「彼とは悪友みたいなモノで、学生時代は、ふざけて互いの足を蹴り合って、スネがぶつかり合って、二人でのたうち回ったり、運動会の1500mでは、ムキになってスタートダッシュをした彼に付いて行ってしまい、途中で2人ともバテて散々な結果になり、陸上部の同級に笑われたりした仲でした」


正月に電話した時は、年賀状もあったせいか覚えて居てくれてたみたいで「〇〇〇の事を覚えてくれてありがとうございます」と言う、もうね…「お願いだから、そんな悲しい事言わないで下さい」と言いそうになる程の事もおっしゃってたのですが、本当に仕事が忙しいらしく、少し余裕が無いのが分かります。


自宅に線香を上げに行くと言うのは、仕事の都合でやんわりと断られました。
自分の目的は、線香だけではありません。
彼が、どう生きて、どう死んでいったのか。
死より、どう生きたのか、それが知りたかったのです。
ですが、これは自分のエゴです。


「正直、自分には何も出来ないし、何をして良いのかも分かりませんが、彼の奥さんと子供にも年賀状程度は出したいので、ホントに宜しければ住所を教えては貰えないでしょうか?いや、無理なら無理で結構ですので」(ほぼこんな感じでしたね)
「えっと、勤務先に行かないと、正確な住所が分からないけれど、今も性を変えず、子持ちで大変だから、〇〇〇の市営住宅に暮らしていますよ」


これだけで、あいつがどれ程、家族を大事にしていたか分かります。
女性は、法律が変わって無ければ、性を変えても半年間は結婚が出来ません。
それ以前に5年も彼の事を想い続けているのです。
自分には、亡くなる直前(2012年)の正月に住所を聞いた時、毒ばかり吐いてた癖に。
その内容は後ほど。
お墓の場所は、すぐに教えて貰えたので、昼の15時を回ってましたが、すぐに準備をします。
自分も気を張って無いと、マトモに動ける身体では無いので、出来る時に、頭がボケて無い内にキチンとしたかったのです。
奥さん達の住所は、明日(8月14日)に、職場の電話番号を聞いたので、そこに連絡して欲しいとの事でした。


ささっと調べると、線香とは仏様にとって“食べ物”に当たるので、安いモノは宜しく無いとか。
ヤバイヤバイ、こう言う知識は皆無なので、先に知れて良かったです。
と言う訳で、新しいバイクで、2リットルのペットボトルに入れた水と墓石を拭く雑巾などは用意し、花と線香とマッチは、店で調達する事にしました。
少し離れてはいますが、お婆ちゃんの墓地もあるので、そこにも行きます。
そして無事に購入も済まし、いざ目的地へ。

 



山里にあるので、行きは登りばかり。
この時に初めて、このバイク(アドレス110)の余りの非力さに驚きました。
もちろん、原付ほどではありませんが、同じくらいに飛ばす車には注意が必要です。
平坦な道では、滅多に煽られる事も無く、楽(安全)そのものなのですが。
そして、彼の墓地に行く山道の途中は、完全にオフロードです。
またしても、このバイク最大の弱点のタイヤの細さや重心の高さにより、スリップしまくりです。
おいおい、ボケボケしてたら崖に落ちる!!
で、目的地…と思ったのですが、これは完全にグラウンド付きの“自然の家”です。
あれれ?間違えたかな?
Googleマップで確認したんだけど。
オフロードの山道の入り口付近に、お寺さん(?)があったので、そこで話を聞こうと思い戻ります。
が、誰も居ません。
そこの近くの家でBBQの準備をしているご家族がいらっしゃったので、恐る恐る聞いてみました。
わざわざ、子供たちが母親を読んでくれて、その人がうろ覚えながら、親切に教えて下さいました。
目的地と思われた道を入るのではなく、もう少し先に行くようです。
その先の2手の道は、ちょっと分からないらしいのですが、とりあえず道なりに進みます。
すると、ちゃんと右下に墓地が見えて来ました。

 

墓地01

小さい墓地な上、もう全て埋まっている様なので、ちゃんとした写真はありませんでした。
これはGoogleの航空撮影です。
自分で、墓地を撮影するのは不謹慎かな?と思ったので、この時は敢えて撮りませんでした。
バイクから降り、準備をして、何人かいらっしゃったので挨拶をして、彼のお母さんがおしゃっていた墓石を探しますが、下の名前が少し違うのがありましたが、間違いなくこれでしょう。
念の為、全てのお墓を見て回りましたが、彼の苗字なのは、やっぱりこれだけでした。
「おう、来たぞ!」「全く勝手に死にやがって…」「お前には花は似合わねえよな」などと、生前のあいつと喋る感じで毒を吐きながら、少しづつ少量の水を墓石にまんべんなく掛け(いきなりドバドバっと掛けると仏様が驚くらしいです)、タオルで拭きますが、殆ど汚れていません。
彼のお母さんの話だと、親戚の方が先に参ったそうですが、丹念に拭いたのでしょう。
花も挿し、線香も上げ、跪き合掌して「口は悪い奴ですが、根は良い奴なので宜しくお願いします」と言い「はぁ」とため息と吐いた時に、生前の彼が最期に言った“毒”を思い出してしまいました。
事もあろうか「俺の女房と不倫してくれ!そしたら、一生遊んで暮らせるわ!ぎゃっはっはっはっは!」、その時は「ふっざけんな!こんな甲斐性無しから金をせびんな!!」と返しましたが、もし、自分の死が間近に迫っているのを知って言ったのだとしたら、余りに残酷で優しく、そして本当に無念だっただろうと思うと、つか、今も既に思い出し泣きしてますが「お前の変わりはおらん!」「少しでも長く生きてやるのが家族の為じゃないんか!?」「分かってる!お前が最後まで諦めない奴だってのは!」「でも、悔しいよ!」
良いですよね、こんな時ぐらい人目を憚らずに泣いても。
「こんな事なら、もっと連絡を取れば良かった」
後悔が沢山溢れて来ますが、もう彼はいません。
最後に「覚悟しとけよ!身体が動く内は、毎年絶対に墓参りに来るからな!!」と、あいつに合わせた毒を吐いて、その場を後にしました。
痩せて、再び着れる様になった一張羅の背広(ネクタイだけは喪服用)の膝がドロドロです。(所詮オーダーメイドの5万程度ですが)
結構な時間、うずくまってたみたいですね。


帰りに、道を教えてくれた人にお礼を言いたくて寄ると、BBQをまだしてらっしゃった様で、すぐに顔を出してくれて「分かりました?」と言ってくれました。
「はい、友人とも久々に会えました。本当にありがとうございます」と、後は軽い挨拶をして、次はお婆ちゃんの墓へと向かいます。

 

墓地02

さすがに、昔は何度も行ってたので、迷う事も無く、すんなりと到着です。
つか、友人の墓地も逆側から行けば、あんなオフロードを走る必要も無かった様な!?
バイクから降りて、少し坂を上って婆ちゃんのお墓を見てビックリ。
土だった部分と言うか、地面一画全てコンクリートで埋め尽くされています。
前回、墓の横に猫を埋めたと書きましたが、その前は犬が埋められてたと言う話ですが、少なくとも、自分の猫については、埋めた後すぐに(誰とは断定は出来ませんが)掘り返され捨てられている事は知ってましたが…
何故知ってたかと言うと、埋めればその分土が盛り上がります。
それを踏み固めれば、猫程度ならば平らになります。
しかし、それを掘り返して、同じ様に踏み固めたら、そこは凹むのです。
こんな単純な事がバレないと思う低能の犯行なので、大体誰かは分かりますが、想像の域を出ないので何も言いません。
ただ、わずかでも猫の魂が残っていると信じ、線香を上げ語っていただけです。
それを、今度はコンクリートで埋めるって…まあ、人でなしに何を期待しても無駄です。
友人の時の様に“礼”から入り、同じ手順で墓の手入れをしますが、戒名札が乱雑に墓石の後ろに放置されています。
軽く拭こうともしましたが、ボロボロなので、個別に剥がすのも無理です。
管理してんの誰!?
墓石を拭けば、拭いても拭いても、真っ黒になる一方。
だから、管理してんの誰!?
少なくとも須々万の叔母さんの家は、すぐ側だよね!?
何なの、お前ら!?
ちょっと忠告すれば「何もしてない」とか「お前にそんな資格ない」とか「法事は大事」とか悪態や綺麗事並べておいて、盆なのに、墓の手入れの1つも出来ないの!?
とにかく、仏様の前で怒っても仕方無いので、花を挿し線香を…って風が強くてマッチに上手く火が付かないと思ってたら、親切な方々が、チャッカマンで火をつけるのを手伝って下さいました。
「どうも親切にありがとうございました」とお礼を告げて、去ったのを見届けてから合掌します。
「叔父さんは、どうでも良いです。自分にした事を悔い改めて下さい」「お婆ちゃん、自分に出来るのは、この程度(親戚への忠告くらい)です。ごめんなさい」「母親の面倒は、自営の時に呼んだのに、わがままで帰り、結婚も散々妨害して破談させられたので、お婆ちゃんの頼みでも無理でした。ごめんなさい」と、手短に済ませました。
そして帰ろうとしたら「〇〇の兄ちゃん(お婆ちゃんの長兄の息子)は来とらんのかいの?」と声を掛けられました。
うわ、顔バレしてるし…墓参りしてたなんて知られたく無いな~。<(ーー;)


帰りは寄り道して、ツーリング感覚で、バイクの性能テストを兼ねて別ルートを下ります。
エンブレとかポンピングブレーキの挙動とかですね。
登りの180度は、綺麗に車体を倒した綺麗で無駄のない走行が出来ましたが、まあ所詮は素人なので、余りのヘタクソ振りが自分の中でも露呈してしまった感じです。
安全の為の技術向上の為には練習しか無いそうなので、家の近くでは一本橋を想定した、超低速走行を、ほぼ欠かしませんし、ヘタクソでも、上達しなくても積み重ねるしかありません。
後は、知り合いの店に差し入れ(安物のお菓子など)を渡して帰宅です。

 



翌日、約束通り友人のお母さんの勤務先に連絡を入れます。
やっぱり、失礼の無い様にメモを準備です。

 

もしもし、昨日お電話させて頂いたSAKUMICHIです。
今、お時間は宜しいでしょうか?
午前中は忙しいだろうし、お昼はゆっくりしたいだろうし、お昼明けなら多少ゆっくりしらっしゃるかと思い、この時間にお電話したのですが…
昨日は、本当にありがとうございました。
墓参りに行けて、無事、彼と会う事も出来ました。
それで、元奥さんと呼んで良いのかどうか分かりませんが、住所の方を教えて貰っても構いませんでしょうか?
それと出来れば電話をして、年賀状をお渡しして良いのか確認したいので、電話番号も教えて頂けたらありがたいのですが。
それと、今後も、そちらのご実家の方にも年賀状を差し上げても宜しいでしょうか?
後、これから毎年の盆には、お参りをさせて下さい。
宜しくお願い致します。


これでも、かなりぶしつけな気もしましたが、とりあえず電話を掛けます。
すると、別の方が出て、外出中なので30分後に電話してくれとの事でした。
そして、時間になったので再度お電話したところ、墓参りに行った事についてはお礼を言われましたが、やっぱり奥さんの住所は教えられないそうです。
実際、面識がある訳でも無く、年賀状以外、自分に出来る事なんて思い付かないので、当然と言えば当然でしょう。
ただ、それでも、何か力になれたら…と思ったのですが、自分が障害になっては元も子もありません。
更に「仕事で忙しいし、これからは年賀状を(実家に)送るのも結構です」みたいな事も言われました。
自分の事は、思い出してくれた様です。
でも、これも仕方ありません。
下手したら、毎年悲しませていただけなのかも知れないのですから。
一番悲しいのは、自分では無く、親御さんや奥さん達なのです。
自分のエゴの為に、傷ついている人の心に土足で踏み込む様な真似は出来ません。
まあ、自分がそんな目にばっかり遭って来たので、良く分かるってだけですが。
ただ、墓参りだけは「お願いします」とまで、おっしゃってくださいました。
「本当に感謝でいっぱいです。それだけ、十二分にありがたいです。こちらこそ、友人との接点を設けて頂きありがとうございます」と言って、話が終わりました。
他にも「親族の方は、相当に墓石などを綺麗にしてらっしゃるんですね」とか、差し障りの無い話はしましたが、さすがに彼の生き様や死因など、聞く勇気はありませんでした。
とても、気にはなりますが、自分のエゴで、悲しみを思い出させたり、苦しみを与えるのは、礼儀とか失礼とかを超えて“恐怖”以外の何モノでもありません。

 



前回、“悪人は出ない”と言いましたが、少しだけ出ちゃいましたね。
すいません。m(._.)m
未だに思い出し泣きしてしまうなんて、思いませんでした。
一応、鬼の息子で人でなしの自分にも、ホンの少しは人の心がある様です。


ネタは、大量どころか、書き切れないのに増えて行く一方で困ってます。
ついつい、長文になるのも悪いのですが、ボケた頭でもまとめているつもりなのですが。
次の予定は「どいつもこいつも その3」が第一候補ですね。
小ネタや、今回の様な重要な話が舞い込まなければですが。
ちなみに、墓関係も調べていますので、そちらが先になるかも知れません。
ご容赦ください。m(._.)m

ホトラ